この記事では、クアーズフィールドが打者有利な球場である理由を紹介します。
標高が高い地域にある球場は、打者有利な球場となります。これは、標高が高い地点では、空気の密度が薄くなるためです。空気の密度が低くなることによって、打者有利な現象が生まれます。空気の密度が低くなることによって、打者有利となる現象は大きく次の二つに分けられます。
1.打球が飛びやすくなる。
2.変化球の変化が少なくなる。
1つ目の「打球が飛びやすくなる」ことは、直感的にも理解しやすいと思います。これは、標高が高いと球場の空気の密度が低くなるため、打球の空気抵抗が低くなるために起こります。
今回の記事では、2つ目の「変化球の変化が少なくなる」という点について、主に説明しようと思います。この現象も空気の密度が低くなることによって引き起こされます。また、標高が高い地点にある球場では「変化球の変化が少なるなる」だけではなく「ストレートのノビ*1」も小さくなります。これによって、クアーズフィールドでは、エース級のピッチャーでも、並みのピッチャーレベルの結果しか得ることができません。
- クアーズフィールドとは
- 打球の飛距離と標高の関係
- 変化球の変化と標高の関係
- 標高が高くなると変化しづらくなる具体例
- 標高が高いと変化球が変化量が減る理由
- 野球に関する本
- おわりに
*1:ここでは、ストレートのノビとはストレートの上方向への変化であると解釈しています。ストレートは、スピンがかけられ上方向に変化します。